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Sky Tonightのカレンダー刷新

2022年10月11日
Stargazing calendar in the astronomy app Sky Tonight

Sky Tonightアプリの「カレンダー」セクションはリリース当初から搭載され、今後の天文イベントを確認して観察計画を立てることができました。しかし、私たちもユーザーの皆さまも、初期バージョンの使い勝手には満足していませんでした。そこで、一から作り直して以下のように改善しました。

【私たちについて】Vito Technologyは20年以上にわたり高品質なモバイルアプリを開発してきた企業です。主な関心分野は天文学と教育です

問題点

主な問題は、カレンダーが「今夜観測できるもの」セクションにあまりにも似ていたことでした。両セクションとも今後の天文イベントの一覧を提供していましたが、カレンダーは地球から観測可能なすべてのイベントを表示し、「今夜観測できるもの」はユーザーの現在地で見えるイベント(および天体)のみを表示していました。この違いがユーザーには非常にわかりにくく、さらにカレンダーには独自の価値がほとんどありませんでした。

もうひとつの問題は、カレンダーの構成が不十分だったことです。特定の日付を開くには矢印をタップするか、長い日付とそのイベントのリストをスクロールダウンしなければなりませんでした。これは、ほとんどの場合、画面上にカレンダーの一つの日付しか表示されないために起こっていました。

改善点

私たちはこれまでの問題点をすべて検討し、カレンダーを全面的に刷新しました。まず、カレンダーをより「従来型」のデザインに変更し、多くのユーザーに親しまれている縦横のグリッド表示を採用しました。これにより、特定の月のすべての日付を一画面で確認でき、素早く切り替えられるようになりました。

また、星空観察に役立つ情報を4つのタブに分けて追加しました:イベント、月、流星、そして空です。すべてのタブは共通のビジュアル構造を持ち、日付のグリッド表示の下に詳細情報セクションが配置されています。では、4つのタブをそれぞれ詳しく見ていきましょう。

イベント

イベントタブでは、特定の月に起こる注目すべき天体イベント(合、衝、流星群の極大など)をすべて確認できます。カレンダーのグリッドには、各種イベントを示すカラフルなアイコンが表示されており、1日にどれだけのイベントがあり、それらが何であるかをひと目で把握できます。特定の日付をタップすると、カレンダーグリッドの下にその日に対応するイベントの一覧が表示されます。

タブでは、月齢カレンダーを表示します。選択した月の各日の月の満ち欠けを、わかりやすく簡潔に確認できます。このタブは、月の満ち欠けを眺めるのが好きな方や、星空観察に適した月のない夜を選びたい方に役立ちます。

小さな青いアイコンは、月の四大主要期である新月、上弦の月、満月、下弦の月を示しています。任意の日付をタップすると、その日の月の照明率(輝面比)、月の出・月の入り時刻などの詳細情報が表示されます。画面下部の月のイメージは、ユーザーの現在地から見た月の影の位置を反映しており、見かけ上の大きさも“実際の”月の大きさに応じて変化します。

流星群

流星群タブでは、選択した月に見られる活動中の流星群を表示します。流星群は期間が長いため、専用のタブを設けました。イベントタブに流星群を追加すると、カレンダーグリッドやイベント一覧が「過剰」に情報で埋め尽くされてしまうからです。

各流星群は色分けされ、カレンダーには線で表示されます。線上の点は流星群の極大日を示しています。このタブを使えば、観測に最適な日を素早く選ぶことができます。

タブは、最も理解が難しいかもしれません。太陽と月の出没時刻、薄明の時間帯(朝・夕それぞれの市民・航海・天文薄明)、完全な暗闇の時間(夕方の天文薄明が終わってから、翌朝の天文薄明が始まるまでの間)などの情報を表示します。画面右上の青いアイコンをタップすると、2つの表示を切り替えられます。

「円形」ビューでは、各日が2つの円で表されます。外側の円が太陽、内側の円が月を示し、円周上の数字は時刻(時)です。各色の区間が異なる情報を表しており、濃い緑は太陽または月が地平線下にある時間、明るい緑は完全な暗闇、ピンク・薄紫・紫はそれぞれ3種類の薄明を示しています。

「線形」ビューは同じ情報を横長のタイムラインで表示します。上部の細い灰色の線が月、中央の太い緑色の帯が完全な暗闇、下部の細い黄色の線が太陽と薄明です。各線上の小さな矢印が、太陽と月の出没時刻を示しています。

新しいカレンダーはタップやスクロールを最小限に抑えつつ、星空観察に役立つ情報が満載です。それでも、流星群タブや空タブは初心者にとってさらに使いやすく改善できる余地があります。

結論:以前のカレンダーは「今夜見える天体」セクションとあまりにも似ていて、使い勝手も良くありませんでした。私たちはカレンダーを完全に作り直し、月の満ち欠け、活動中の流星群、薄明時間など、多彩な情報を詰め込みました。新しいカレンダーの良い点や改善してほしい点があれば、ぜひお聞かせください!SNSsupport@vitotechnology.com までお気軽にご連絡ください。

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